鰹節の食育授業 大阪の出汁の魅力を伝えるため、小学校で食育授業を行いました

食育授業の風景

食育授業のプログラム

時間 おおよそ2時間(プログラム内容によって時間は変更になる場合があります)
対象 小学5年生以上(要相談)
授業内容

1.昆布出汁の試食・原料クイズ 2.手削り体験 3.機械削り・鰹出汁の試食 4.鰹節クイズ 5.子どもたちで出汁取り・味噌汁作り

対応可能エリア

大阪府内

出汁の旨味を体で感じてもらい、大人になっても忘れないでほしいから

食育授業を依頼していただいた家庭科の授業などを担当されている栄養教諭の先生です。依頼した背景をお聞きすると「大人になっても出汁の美味しさを覚えていて欲しい、旨味を感じることを幼いころから養っていくことで大人になっても豊かな人生になってほしい」ということをお聞かせいただきました。私たち「大阪の鰹節育て隊」はそういった先生方の想いを大切にし、生徒の皆様の印象に残るような楽しい授業を目指して取り組んでいます。

楽しみながら大阪の出汁文化を伝えます

まずは昆布の出汁取り、待ち時間にはみんなで鰹節を知る

まずは昆布出汁を作るために、沸騰したお鍋に昆布をいれて20分間待ちます。そして昆布出汁を試飲します。これは昆布の味だけを感じてもらうことで、後々の味の変化を知ってもらうためなんです。

昆布出汁ができあがるまで鰹のぬいぐるみ模型を見せながら説明をスタート。さらに原料同士を叩いて音を鳴らすと「木の音みたい!」と驚いた表情で元気な声で感想が飛び交います!「これはなんでしょう?なんという魚が節になったかな?」とクイズをすると、生徒たちが「カツオ!」「マグロ!」「アユ!」と大きな声で答えてくれます。削り節は鰹以外にもマグロやイワシ、サバ、トビウオにサンマなど、たくさんの削り節の原料があります。普段見慣れないものを見てもらうこともこの授業の面白いところ。

クイズに夢中になっているうちに昆布出汁が完成しました。みんなでまずは香りを感じて飲んでみると「磯の香りがする!」と、昆布本来の味をしっかりと味わってくれました。

鰹節の削り方を学び、実際に手削りに挑戦!

みんなお待ちかねの手削り体験。まずは削り屋さんからコツや注意事項を学びます。実際に削り屋さんが原料を削る姿に興味津々で「これがプロか!」と興奮した様子で発言していました。

削る姿を見ていると簡単そうに見えますが、実際に削ってみるととっても難しい。ただ単に早く削れば良いというわけではなく、台屋に原料を配置する角度やスピードも大切なんです。

自分たちでどうすれば上手に削れるか考え、削る回数を重ねることで、少しずつ削り方のコツを掴みだしました。最初は削り屋さんと一緒に削っていた子どもたちも、後半になると班のみんなと力を合わせながら自分たちで削れるようになりました。

機械削りの速さと鰹節の薄さに驚きの声

先ほどは手削りで鰹節を削る体験をしてもらいましたが、次は実際に機械で鰹節を削る様子を見てもらいます。鰹の原料を機械に入れ、削り器を動かすと物凄いスピードで原料が削られていきます。鰹節の薄さに驚いた顔でじっと見つめる生徒も居れば、「鉛筆削りみたい!」と学校の身近なもので表現する生徒も。

1分ほどで削り器の中は鰹節でいっぱいになり、鰹節の良い香りが家庭科室いっぱいに広がりました。普段の生活では削り節が作られる過程を見る機会はないのでみんなにとって貴重な体験になるはずです。

削った鰹節で出汁を取り、昆布出汁との飲み比べを体験

最初に作っておいた昆布出汁に鰹節の出汁を合わせて飲み比べをしてもらいます。沸騰した昆布出汁の中にたくさんの鰹節を入れて30秒間待ちます。みんなで手を叩きながら出汁ができあがるまでカウントダウンしてくれました。

最初に飲み比べた昆布出汁と比べると、色が全然違います。透き通った綺麗な黄金色。少量でも「色が違う!」「高級なうどんの味がする!」と昆布出汁との違いをすぐに発見してくれました。

2時限目が終わる前には最後のクイズのお時間。少し難易度をあげ、日本で鰹節の原料が一番多く作られている都道府県や、鰹を原料にすると重さはどれくらいになるのかなど。一生懸命考えながら手を挙げて答えてくれます。問題に正解すると大喜び。間違っていると悔しがる姿がとても微笑ましいです。

最後はみんなで鰹節の出汁を取ってお味噌汁作り

自分たちで削った鰹節で出汁を取る

2時限目の授業で習ったことを実践するために、班のみんなと協力しながらお味噌汁作りに挑戦。沸騰した昆布出汁に鰹節を入れて、みんなで30秒手を叩きながら2度目のカウントダウン。30秒経った出汁をこすと、いよいよ出汁の完成です。こした出汁はとても美しいんです。みんなでお味噌汁の出汁を作ることができました。

みんな一緒に「いただきます!」

出汁が完成すると、次は豆腐とわかめを入れ、最後にお味噌を溶いていきます。その間に班のみんなで役割分担しながら、使ったお鍋を洗う人、お箸やお皿の準備をする人など手際よく動いていました。

そしてついにお味噌汁の完成、とても美味しそうです。クラスのみんなで手を合わせていただきました。子どもたちは「普段のお味噌汁と味が全然違う!」「もう食べちゃった!」と出汁の美味しさ、素晴らしさを食育授業を通じて感じてくれました。

体験しながら楽しめる鰹節の食育授業

鰹節の食育授業では、大阪の出汁の魅力、素晴らしさを伝えるだけではなく、実際に子どもたちとクイズや鰹の手削りも体験していただけます。自分たちで削った鰹節を使用して、みんなと協力しながらお味噌汁を作るプログラムは好評でこれまでに様々な学校で授業を行いました。ご興味のある方はお気軽にご相談ください!